元総社幼稚園のコロナ対策について
~子どもたちのためにできることを~ 

園のこと。

依然、世界中で猛威を奮っている新型コロナウィルス。大切な子供たちを守るため、保育の現場でも様々な予防対策がとられています。従来から教育方針の“5本の柱”のひとつに園児の『ヘルスケア』を唱えてきた元総社幼稚園でも、コロナが流行し始めた昨年から、多くの感染予防対策をとってきました。

コロナウィルスの脅威は長期間にわたるものと予想されるいま、元幼はどんな取り組みをしているのでしょうか。コロナに対する考えとともに、紹介します。

目次

元幼のコロナ対策 ~日頃のとりくみを紹介します

①職員と子どもたちのマスク着用

当園では、日頃の活動において、保育士全員と3歳以上児がマスクを着用しています。ただ、外遊びの時は園児はマスクをはずします。これはマスクにこもった熱による熱中症予防のためです。外では思いっきり遊んでもらいたいので、外遊びの際は子ども同士が密にならないように先生たちが注意を払っています。室内活動の際は子どもたちもマスクを着用します。息苦しくて、つい鼻を出したり、マスクを下げたりしてしまいますが、その都度保育士が声をかけ、ルールの徹底を計っています。

②アルコール消毒

正面玄関入り口にアルコール消毒ボトルを設置し、園児・職員・保護者・来客、全ての人に消毒の徹底をお願いしています。園庭から室内に入る入り口や各部屋、トイレにもアルコール消毒ボトルを設置しています。トイレには消毒効果の高いもの、食堂(らんちるーむ)では口に入っても安全な消毒液を使うなど、場所によって効果的に消毒液を使い分けています。

<News>
5月16日から始まった「群馬県まん延防止等重点措置」に合わせ、これまで正面玄関入り口の高さ70cmほどのテーブルの上に設置していたボトルを、子どもたちが自ら安全に操作できるように(薬液のスプレーが子どもたちの目に入らないように)、置き場所を低くして高さ30cmの台上に移動しました。子どもたちが自主的に、安心して消毒できるようになりました!

③毎日の検温    

毎朝、ご家庭で検温していただくなど、ご家庭と園で密に連絡を取り合いながら体調の変化に気付けるようにしています。職員も毎日の検温を実施しています。発熱や体調不良があるお子さんには登園を自粛してもらい感染が広がらないように努めています。また、ヘルスケアには日頃から十分な注意を払っています。

④換気

部屋が密閉状態にならないように、定期的に窓を開けるなどして、換気に気をつけています。また、部屋には空気清浄機も設置しています。空気が乾燥するとウイルスも活発化しやすいので、湿度も適切に保たれるよう加湿もしています。

⑤食事時のパーテーションの設置

給食は、未満児と3歳児は自分たちのクラスで食べ、4歳児・5歳児は広い「らんちるーむ」でいただきます。いずれも、飛沫防止としてテーブルにパーテーションを設置しています。5歳児(年長児)は食事が終わった後のパーテーションの片付けも自分たちで行っています。先生が椅子や机、パーテーションに消毒液を吹きかけ、子どもたちがそれを拭き取り、自分たちで清潔感を守るという自覚を持たせています(最後に先生が仕上げ拭きを行います)。拭き取りが終わったらパーテーションを折りたたんで片付け、椅子と机を揃えておしまいです。

⑥広い保育室でソーシャルディスタンス

当園は令和2年に新築した新しい園舎で、各クラスはそれぞれが余裕のある広い保育室となっており、一人ひとりが十分に距離をとって活動することができます。3歳未満児はお昼寝タイムがあります。入眠するまでは先生が側で寝かしつけますが、先生は必ずマスクを着用しています。また、眠りに入ったあとは、布団をそっと離し、子どもたち同士の距離が近くならないよう配慮しています。

⑦行事の分散開催など

令和3年度の入園式は、クラスごとの時間差で出席者の人数を制限した上で開催しました。今年5月の保育参観も、ひと家族1名の人数制限と時間を短縮した上で行いました。昨年度は行事自体を自粛することが多かったのですが、今年は感染対策をしっかり講じたうえで、せっかくの記念の思い出づくりが壊されないよう極力実施するようにしています。

コロナに対する元幼の考え方 ~何よりも子どもたちの未来のために

新型コロナウイルスとの戦いは、まだ長い時間がかかりそうです。昨年(令和2年)はとにかく自粛、自粛で行事のほとんどを中止してしまいました。仕方のないこととはいえ、職員にも残念な思いが残ってしまいました。園における行事やイベントは子どもたちの成長に欠かせない大切なものです。

『with コロナ』が叫ばれるようになった今年は、行事をむやみに自粛して子どもたちの楽しみ、記念日、思い出を奪う事のないようにと心がけています。感染状況が日々変化する中、保護者の感染に対する心配、不安に思う気持ちも大切に受け止めています。職員の中でも、行事の中止か実施か、はたまた延期か、で意見を戦わせることが多くあります。当園では、子どもたちの成長にとって何が一番いい方法か、何がベストな選択か、を常に考えながら、万全な対策を講じて、出来るイベントは実施するようにと考えています。

新卒の学生さんへ伝えたいこと

就職を考えている新卒の学生さんは、これまで学校や生活の場で、自分の身を守るために感染対策を行っていたことと思います。ですが、これから職場においては園児の安全のために、園児の命を守る行動を行い、また、子どもたちが率先して行動できるように導いていくことが必要です。それには感染対策ひとつを取っても、なぜこの対策が必要か、納得して説明できたり、根拠を持って行動できるようになれるといいのではないでしょうか。園児のヘルスケアのために一緒になって取り組んでいきましょう。

次回は、就職希望者からの “よくある質問” について紹介します。

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